EK024-南太平洋に出張のついでにパプアニューギニアでツインエンジンのボートに乗る!?

某自動車会社の海外営業部門に居た時、拡販キャンペーンでフィジー、ニューカレドニア、バヌアツを経て出張での最終目的地、パプアニューギニアに到着しました。

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それまでの3つの国々ではどの国も滞在日数が2~3日でしたが、ここだけはビジネスも比較的大きかったのか、1週間でした。



首都ポートモレスビーの治安がマジで悪い

パプアニューギニアって、国名ぐらいはお聞きになったことは有るのではないでしょうか?そして『ポートモレスビー』っていう首都も耳にされた事は有るのではないでしょうか?

でも、そこが「世界で最も治安の悪い首都」のうちの一つと言われているのはご存知でしょうか?

「世界で最も幸せな国」と呼ばれているバヌアツから、「世界で最も危険な国」と呼ばれるパプアニューギニアに来たのですから、心を引き締めて入国しました。

ポートモレスビー空港にはディーラーの重役さんの他数名がお出迎えに来てくれていて、早速「車に乗れ」です。

活気のある都会と隔絶された民族

そうそう、ディーラー店舗に向かう途中の道路脇に、ジャングルと隣接する場所があったのですが、そこにパプア人?たちが大勢並んで「ジッ」とこちらを見ているんです。

腰巻きだけ身につけ、全身真っ白に塗った出で立ちは一種異様な雰囲気を醸し出していて、何かをするでもなく、ただ「ジッ」とこちらの車が通り過ぎていくのを見守っている感じでしたが、正直な話、チョット怖かったです。

その場所を通り過ぎると突然視界が開け、都会になるのでした。

ポートモレスビーの中心地です!

都会の中心地でも軍服がウヨウヨ

都会に出て安心したのも束の間、ポートモレスビーの中心地で銀行に寄る用事があったらしく、ディーラーの重役さんはショッピングモールの真横に車を停めて、

「いいか、絶対にドアロックを開けるなよ」

と真顔で言い残して、モールの方に行ってしまいました。

モールの中は軽機関銃を持った軍服がウヨウヨ闊歩しています。

15分くらい経ったでしょうか、重役さんはいかつい顔したまま車に戻ってきましたが、「日本ってつくづく平和だな」と感じましたね。

道路状況が悪い

空港からホテルに向かう途中に思ったのですが、道路状況は非常に劣悪で、所々に陥没した穴が掘れていて泥水が溜まっており、これが意外と深いのに驚きました。

道中、前を走ってたピックアップトラックの後輪がその穴に一旦落ちたあと突然暴れ始め、アッという間にアクスルが折れて車は立ち往生してしまいました。

その先でトラック修理工場にも寄ったのですが、私がエンジニアと知った工場主に

「お前んとこの車のフレームが折れたぞ!」

と怒られたのは、どう考えても濡れ衣ですね。(笑)

道路は穴だらけでしかも過積載ですから、実は『パプアニューギニア仕様』という、フレームに鉄板を溶接して補強した特殊仕様が用意されてるのに、それでも折れるって、そこまでは責任持てませんから。

オーストラリア資本が牛耳っている

ここのディーラーさんはオーストラリアの会社です。

そして偉い人達はみな、オーストラリア人。

一時期、オーストラリアが統治してた事もあり、いちばん資本を注入しているのがオーストラリアなので、牛耳っていてもしょうがないですが、個人的な感想を述べれば、『独立国のフリした植民地』って感じですね。

鉱物資源が豊富

やはりと言ってはナンですが、鉱物資源が豊富で、金、銀、銅、そして石油(&天然ガス)を産出するので、これはもうオーストラリアも手放さないでしょう。

ただし精錬技術などが未発達なため収益は大きくなく、オーストラリアの出資でいかにしてその問題をクリア出来るかが、今後の課題になってくると思います。

ディーラー店舗も立派

さて、ディーラーの話に移ると、たしかに他の3カ国と比べてディーラー店舗がいちばん立派で、いかにも「ショールームです!」って感じです。

清潔でクールな内装に、白いテーブル。間取りを大きく取り、展示車両が5~6台置いてありました。

営業のトップの方はたぶんメラネシア系かな?と思える方でしたが、その役職以上はみな白人でした。

ポキポキ

ホテルにチェックインして身支度を済ませ、ホテルのロビーラウンジに行くと、既にバーでお迎えが待ってました。

見ると、何やら白身のフリッターを食べているので、それが何なのか聞いてみると、

「ポキポキ、クロコダイルだよ」

と言うのです。

私もオーダーしてみると、鶏に似た感じですが、さらに白身で淡白でした。

しかしこのお迎えの兄ちゃんは、どことなく『やんちゃ坊主』な感じがしましたが、後にディナーで酔っ払ってとんでもない事をしでかすとは思いもよらなかったです。(笑)

奥さんたちの紹介~カラオケ!

この会社の役員さんは皆そこそこお年を召した方なのですが、仕事が忙しくて婚期を逃したのか、たまたま『出会い』があったからなのか、奥さんが若いフィリピン人の女性です。

年の差が気になるものの、その出会いのキッカケは聞けず、ただ他の役員さんの奥さんもフィリピン人で、その方が言うには、

「まず彼女がこの人と結婚して、そしたら彼女があの人に私を紹介して、私も結婚しちゃったのよ」

何とも軽いノリで、微笑ましい。。。

そしてディナーもそこそこに、今度は隣の部屋に呼ばれてカラオケモードです。

「何か歌え」と言われても、選曲しようにも古い曲しかありません。

仕方なくプレスリーとか歌い始めたら、誘ってもないのに、若い方の奥さんがデュエットで歌い始めます。身体をピッタリくっつけ、私の肩に頭をもたげ、甘く切なく。。。

「いやこれ、ヤバイだろ?」

役員さんを探すと、グラスをテーブルに置いてソファーに腰をおろし、うたた寝してます。

「目を覚ましたらヤバイだろ?」

じゃなかった、でも役員さん、更に深い眠りに。。。

どうやら旦那はお疲れモードで、若すぎる奥さんは元気を持て余すという、どこでも聞きそうな年の差夫婦アルアルの展開ですね。

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結局、カラオケパーティーが終わるまで旦那は寝続け、奥さんは私と歌い続けてました。フィリピン人の女性って、可愛いですね。

翌日の商談は交渉決裂!?

営業職ではない私にはどうしてそんなにもめるのかわかりませんが、朝から全然進展しないという、今までの3カ国の時とは全く違う展開。

技術的な問題は全く無く、単純に値段の話のようですが、とうとう交渉は決裂してしまいました。

営業さんは大慌て、日本のボスに電話で救援を要請、ボスが翌日ポートモレスビーに来て交渉に参加するというまさかの展開に!

さすが、ボスはやり手だ

翌朝、営業さんのボスも合流して交渉再開でしたが、確かにオーストラリア人たちもしたたかの様で、ボスも苦戦しているように見受けます。

とはいえ、昨日はまる1日かけて全く進展無かったのに、午前中で終了という快挙!

さすがはボスですね~!私のボスではないですが、「外国人相手に負けてたまるか!」ってもんです。

ランチはキハダマグロの刺し身パーティーでした。

ディナーはカタマラン(双胴船)で

たぶん、お互いに「Win – Win」の結果だったんでしょうね、ディナーパーティーは盛大に、会社の所有するカタマラン(双胴船)で行われました。

ここで先の『やんちゃ坊主』が酔っ払って絡んで来ました。

「お前、大物釣りするんだって?」

かなり酔いが回ってる感じで、目がイッちゃってます。(笑)

と、船室の壁にトローリングロッドが飾ってあるのを見つけると、それを取り外して私に手渡し、

「よしデカイ魚が掛かったぞ~!」

とロッドをしならせました。

釣りをする人なら大抵わかると思いますが、ロッドを下方向に曲げるのならいいですが、私に向かって押したらどんなロッドでも折れます。

彼は釣りをしないんでしょう。ロッドティップを持って、私に向かってズイズイと近付いてきます。

そのまま立ってたら間違いなくロッドが折れるので、私も後ずさりしたのですが、それを彼は、私が押されるのに耐えられなくて後ずさりしてると勘違いしたのでしょう。

更にズイズイ押してきますが、とうとう、私の背中が壁に当たってそれ以上後ずさり出来なくなりました。

「バキィ!」

あ~あ、やっちゃった。

でも『やんちゃ坊主』はエクスキューズがとっても上手くて、彼も私もお咎めなしで済んでしまうのでした。よく居ますよね、口が達者なやつ。(笑)

デッキに出て涼んでいると。。。

酔っぱらいを相手して船室の装飾品を壊して、怒られなかったものの、嫌気が差したのでデッキに出て涼むことに。。。

すると、太ももに痒みが。

「え?蚊に刺された?」

今日はドレスコードが無かったので短パンでしたが、見事に刺された所が腫れています。

船上でも風にのって蚊はデッキまで飛んでくるようで、これは迂闊だった!。。。と言っても後の祭り、マラリアにならないよう、祈るしかありませんでした。

翌日、役員さんのボートに乗る!

  • ロッド:Zenaq Jigger Trust P83-5
  • リール:Daiwa TDX 6000H
  • ライン:YGK PE 8号
  • ショックリーダー:Varivas Shock Leader 150LB
  • ルアー:Fisherman, Smith, etc…

フィリピン人の若くて可愛い奥さんとデュエットしてたのを知ってか知らずか、役員さんはご自慢のボートに乗せてくれると言うのです。

「チョットでいいから釣りさせてくれ」と頼むと快諾してくれたので、上記タックルを用意しました。

実際にボートに乗ると、エンジンは300hp の2基掛けですが、キャスティングするスペースは皆無、トローリングさえやったことも無さそうで、ルアーを流し始めたらいきなりフルスロットルでした。

そもそもキャスティングするスペースも無いし、ツインエンジンで魚を取り込む場所も殆ど無いので、釣りそのものが出来ないと判断、むしろツインエンジンのボートでカッ飛ぶのを楽しんだ方がお得です。

なので、タイトルには「釣りをする」と書かず、「ボートに乗る」だったんです。(笑)

明日は日本に帰る!

なんだか、出張とは名ばかりで殆ど遊んできた感のある旅行でしたが、会社も私をこんなパラダイスに出張させるのが間違いだったと思うんですよね。

もちろん、持っていったパソコンとプリンターを使って仕事っぽいこともしましたが、ほとんど飲んで歌って遊んで~の、観光旅行でした。

まとめ

  • パプアニューギニアは鉱物資源が豊富
  • 道路の舗装状況が悪く、至る所に深い穴が掘れている
  • オーストラリアの資本がかなり入っている
  • ポートモレスビーは、世界で最も危険な首都のひとつ
  • フィリピン人の若くて可愛い奥さんは情熱的に歌う
  • 大型 GT が釣りたいなら、ちゃんとしたガイドサービスを選ぶべき ← ここ大事!

以上、『南太平洋に出張のついでにパプアニューギニアでツインエンジンのボートに乗る!?』でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。