EK023-南太平洋に出張のついでにバヌアツで釣る!桟橋でマンタと遭遇も!?

某自動車会社の海外営業部門に居た時、拡販キャンペーンでフィジー、ニューカレドニアに行った後、たぶん ATR 72 と思われる片側2座のプロペラ機に乗ってヌメア空港を飛び立ち、バヌアツの玄関口、ポートビラに降り立ちました。

→ 南太平洋に出張のついでにフィジーで釣りをしたら初 GT が釣れた!
→ 南太平洋に出張のついでにニューカレドニアのビーチで釣りをする!

以前、ミシガン州のデトロイトからインディアナ州のラフィエットまでプロペラ機に乗った事がありますが、気流の影響を受けやすくて嫌だったんですがね。(笑)



スーツで来ないで!?

バヌアツって島国、ご存知でしょうか?

いつぞやは「世界で最も幸せな国」と言われましたが、何を基準にそう呼ばれたのかわかりません。

こんな小さな島国で車を売る商売が成り立つのか?と心配しましたが、ポートビラ空港でお出迎えしてくれた現地ディーラーのオーナーは、メールでスペルミスを頻繁に起こすニュージーランド人でした。

営業の人いわく、事前に「スーツで来ないでね」と言ってたそうですが、なるほど本人はアロハシャツに短パンという超ラフな服装で、お出迎えの車はくたびれたピックアップトラックでした。

前のニューカレドニアではスーツ姿の紳士がプジョー406クーペでお出迎えでしたから、比べてはいけませんが、バズーカも気兼ねなく預けられます。(笑)

熱帯魚で有名な島

vanuatu_01マリンアクアリウムを始めてから知ったのですが、バヌアツ産の観賞魚って、けっこう日本に輸入されているんです。シマヤッコとかフレイムエンゼルとか。。。

でも、マリンアクアリスト以外だとこの島国の知名度は低いでしょう。

この国にはこれといった鉱物資源があるわけでもなく、産業は主に観光業が主体だそうです。

食品などもタロイモなどの主食以外は自給自足でなく輸入に頼っているため、物価も安くありません。

ただ、案内してくださった商社の方の、

「ここの、何もないところが、イイんだよ!」

という言葉がすごくシックリくる、時間もユル~く流れるような場所です。

だから「世界で最も幸せな国」と呼ばれたのかも知れません。

謎のディナー

まずはホテルにチェックインしポートビラの市場で自由時間となり、適当に買い物をします。買ったのはたしか、コプラ油(椰子油)製の石鹸だったかな。。。

市場ではコレと言った欲しい物も無く、ただブラブラと時間を潰し、夕方になったのでホテルのコンドミニアムに戻り、「晩ごはんはどうするのかな?」と思っていたら商社の人に呼ばて突如呼び出されました。

ディーラーのオーナーさんのピックアップトラックで、島内を横断している道路を西にしばらく走ると、道路の右手の浜辺にシャレたレストランがあります。

そこでオーストラリアから来たという銀行の方と相席となり、おしゃべりしながらディナーです。

どうやら、ディーラーのオーナーさんが融資の件でその銀行の方と会食をする席だったようですが、そんな大切な場面に我々を呼んでいいのかな?とは思いましたけどね。(笑)

商談はサッサと済ませ、セスナで GO!

翌朝になり朝食後すぐにディーラーの事務所に移動、商談が始まったものの、扱っている車種もそう多くなかったため商談もすぐに終わってしまいました。と、オーナーさんから「プランがある」との事。

なんと、島の西岸でピクニックしよう、という!

しかも、我々を2グループに分け、片方はオーナーさんの運転するピックアップトラックで西岸近くの飛行場に移動、もう片方はオーナーさんの息子さんの操縦するセスナで島の上を巡り、西岸近くの飛行場でピックアップ組と合流、というちょっとワクワクするようなもの。

当然、私はセスナ組になりました。

青い珊瑚礁に戦闘機の残骸

オーナーさんの息子さんは、まだ若いのにパイロットの指導員を務めるだけあって、終始安定した操縦で不安なくサンゴ礁の上空を飛び回ります。

と、突然海の方を指差し、

「ホラ、あそこに戦闘機の残骸があるでしょ?」

あまり戦闘機には詳しくないので、機種が何だったかわかりませんが、そこには間違いなく、第二次大戦中の戦闘機の残骸が、まるで青い珊瑚礁に溶け込むように存在していました。

ほとんど骨組みだけになってしまってるので、いかにも戦闘機!っていう感じがしません。

しかしこんな楽園を舞台で殺戮が繰り広げられていたという物的証拠を見ると、「人間ってホントに自然界からは異端な存在で、もしかしたら滅んだほうが良い存在なのかもしれないな」とさえ感じます。

空き地が空港

戦闘機の残骸の上空を何回か旋回したあと、「え?ここに降りるの?」と聞いてしまいそうな『空港』に着陸しました。

だだっ広い野原に、草木を真っ直ぐに刈り込んだだけの空き地ですが、そこが空港?

でもセスナは何事もなかったように普通に着陸すると、木陰に停まっていた見覚えのあるピックアップトラックからオーナーさん達が集まり、我々の荷物を受け取ってくれました。

ここでセスナ組もピックアップトラックに乗り、海岸に向かいます。

ディープ・フライド・オクトパス

途中、「小屋?」と言ってしまいそうな粗末な(失礼!)建物に入り、そこがバーだという事を知るのにちょっと時間が要りました。

そこでオーナーさんが、

「ディープ・フライド・オクトパス、食べるか?」

と言うのでお願いすると、これがなんとも言えない美味です。

小屋の海側がビーチになっていて、そこで大きなパラソルの下にリラックス出来るチェアー、コーラを飲みながら食べるディープ・フライド・オクトパスは格別な味でした。

釣り開始!しかし現実は厳しかった

  • ロッド:Zenaq Jigger Trust T60-1
  • リール:Daiwa TDX 3000H
  • ライン:YGK PE 3号
  • ショックリーダー:Varivas Shock Leader 35LB
  • ルアー:Maria, Smith, Tiemco, etc…

セスナに積み込める荷物の量に制限があったので、持ち込めたのがシイラタックルだけでしたが、とりあえず釣り開始です。

ただ、行った先が小さな湾になっており、湾内は浅くて魚は居ません。

仕方なく出来るだけ遠投して湾外のドロップオフを攻めようとしたのですが、なかなか飛距離が出ず、やっとドロップオフの上に着水することが数回あっただけでした。でもその時、

「パ~ン!」

と、必ず着水と同時に水面が炸裂してくれたのですが、乗らない!

魚影は濃そうですが、そこでタイムアップとなってしまいました。

これがバヌアツスタイルだ!

オーナーさんのピックアップトラックでホテルまで送っていただき、ホテルのフロントに預けたキーを受け取ろうとすると、スーツケースを渡されました。

「はぁ?」

どうしてそうなったのかよくわからないですが、どうやらブッキングしてあったのは昨夜の1泊だけというホテル側の認識だそうで、ディーラーのオーナーさんはフロントで交渉開始です。

営業さんはアタフタ、オーナーさんは激しい口調で交渉、私はお気楽に様子見を決め込んでいると。。。

「これがバヌアツスタイルだ!」

と、オーナーさんは吐き捨てそのまま帰ってしまいました。営業さんは、

「結局、相部屋だけどスイートに泊まる事になったよ!」

と、喜んでいいのか、不快に思うべきか。(笑)

スイートのコンドミニアム

桟橋を渡り建物の中に入ると、いかにもハネムーンで来た旅行客用のリッチな内装。

朝、フロントにランドリーを頼んだものが女性達に運び込まれて来ましたが、なんとデカいビニール袋ひとつにまとめて入ってます。シャツやネクタイもお願いしてたのに、全部グチャグチャに洗ってありました。

「これもバヌアツスタイルかよ!」

何しろハネムーン客用の部屋ですから、何でも揃ってます。アイロンもアイロン台もちゃんと備えてあったので、シャツやネクタイは自分でアイロン掛けします。

「これでもか!」というくらい、グッチャグチャに洗ってあったので、一つひとつアイロン掛けするのも大変です。結局、スイートルームで一晩中アイロン掛けして朝を迎えました。

相部屋だった営業さんはひとりでベッドを独占出来たので、良いお目覚めのようです。

桟橋の下は深い海

スーツケースに荷物を入れ、朝の心地良い風に吹かれてみようと部屋の外にある桟橋に出て、桟橋の下を覗いてみると、意外と深い。。。

「ん?。。。マンタだ!」

なんと、そんなに大きくはないものの、紛れもないマンタが、桟橋の下を悠々と潜って行くのが見えました。

ふと前を見ると、引き潮のせいで湾の中央に潮目が出来てます。

朝飯前の釣りで水面炸裂!

  • ロッド:Zenaq Jigger Trust T60-1
  • リール:Daiwa TDX 3000H
  • ライン:YGK PE 3号
  • ショックリーダー:Varivas Shock Leader 35LB
  • ルアー:Maria, Smith, Tiemco, etc…

湾の中央に出来た潮目まで、このショートロッドでは届かないのは承知ですが、「ちょっとでも時間が有ったら釣りをする!」のが釣り師の性です。(笑)

何度か投げてると、潮目がこっちに近付いたタイミングで遠投が決まった瞬間、

「パ~ン!」

と水面炸裂!慌ててトゥイッチを入れますが無反応。

昨日と同じく、さすがにプロダクティブゾーンの際に届いたルアーを深追いする事は無いようです。

あと5m も遠くに飛んでたら。。。

空港でもバヌアツスタイル!?

出張で初めて知った、聞いたこともない島国でしたが、短時間ですが2日とも釣りが出来て良かったです。

良い所にルアーが落ちれば高い確率でバイトがありましたし、魚影は濃そうなので、今度は自費で来たいと思いました。

ところで、ポートビラ空港でチェックインし、飛行機の準備が整ったというので、飛行機のタラップを登ろうとした時、何となく空港の建屋を見ると、見覚えのある色をしたスーツケースを押してる人が。。。

よく見ると、黒いバズーカみたいなものも持ってます!営業の人に

「あれ、ウチらの荷物じゃない?」

と言うと、営業さんも

「あ、ホントだ!」

という事で、タラップに居た CA に

「荷物を取り返しに行くからちょっと待ってて!」

と言うと、営業の人と一緒にダッシュでその荷物を取り返しに行くというハプニングがありました。

荷物は我々の見てる眼の前で全部、飛行機に載せていただきましたよ。(笑)

まさか、空港でも『バヌアツスタイル』を味わうとは。。。

今日はパプアニューギニアに飛ぶ!

部屋がブッキングされてない、シャツやネクタイまでボロボロになるほど洗われていたり、空港で預けた荷物が危うく行方不明になるところだったりと、バヌアツスタイル全開でしたが、ユル~い時間の流れ方や、メラネシア系の人たちが人口の大多数を占める割には港もキレイだったりで、また来たいと思える場所でした。

そしてこの後「世界で最も危険!」とさえ言われているパプアニューギニアの首都、ポートモレスビーに飛びます。

→ 南太平洋に出張のついでにパプアニューギニアでツインエンジンのボートに乗る!?

どんな仕事になるのか?果たして釣りが出来るのか?お楽しみに!

まとめ

  • バヌアツには、メラネシア系の人たちが98% 住んでいる
  • マリンアクアリストの間では、優良な生体が採取さている事で有名
  • これといった鉱物資源があるわけでもなく、産業は主に観光業が主体
  • 食品などもタロイモなどの主食以外は自給自足でなく輸入に頼っているため、物価も安くない
  • ビーチは超キレイで、ゴミも殆ど落ちていない
  • 大型 GT が釣りたいなら、ちゃんとしたガイドサービスを選ぶべき ← ここ大事!

以上、『南太平洋に出張のついでにバヌアツで釣る!桟橋でマンタと遭遇も!?』でした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。