EK008-【海水魚飼育】水質の管理におすすめの検査キットと改善法を紹介!

海水魚にとって海水とは、我々人間にとっての『空気』みたいな存在ですが、その中で食事もすれば、トイレもします。

汚い話ですが、飼育者が何もしてあげなければ『自分の排泄物が自分のすぐ周りにある』という環境なわけです。



水質管理をしよう

自分の立場に置き換えて考えると想像しやすいですが、そんな環境で暮らしていては、あっという間に不健康になってしまいます。

だからこそ、『積極的な水質管理』が必要となってくるんだね!

サンゴ礁のある自然界ではごく普通に保たれている水質が、水槽という非常に狭く限られた環境の中では簡単に崩壊してしまいます。

生体が病気になったり、死んでしまってから水槽の崩壊に気付いた、というのは避けなければなりません。

水質管理のキーポイント

それでは、『自然界で普通に保たれている水質』とは、何をキーポイントとして管理していけば良いのでしょうか?

水温

熱すぎても冷たすぎてもダメで、『適温』があるので、ヒーターとクーラーを併用して、キチンと水温の管理をしましょう。

言っとくけど、ボクらは熱帯魚だからって、水温が高すぎても死んでじゃうよ!

なお、器具についてはこちらの記事で詳しく書かれていますので、こちらをご覧ください。

→ 海水魚飼育を始めるなら、これだけは揃よう

海水の比重

次に管理しないといけないのは海水の比重で1.023、塩分濃度で言えば3.4%が理想的な数値です。

そもそも比重とは、「1気圧で4℃の純粋な水と同じ体積の物質の重さとの比」なので、マリンアクアリストの間で語られている『1.023』という値は実は、

「1気圧で4℃の時、純水より1.023倍重い海水を目指す」

ということになります。

水の体積は温度によって変化するので、一番体積が小さくなる4℃を基準に持ってきたんですね。

逆に言うと、

「比重は、温度によって変化する

ということです。

海水の塩分濃度

そして塩分濃度とは、「1kgの水に溶け込んでいる塩分の重さの割合」となりますので、実は比重とは全然違う定義となっています。

つまり、水の重さは温度によっても変化しないので、

「塩分濃度は、温度によって変化しない

ということです。

つまり、水温が25℃の時に比重が1.023の人工海水を作ったのでしたらいいのですが、20℃で作った場合だと、それを25℃に温めて使う時、実は狙った数値(1.023)ではない、ということになってしまいます。

ここでチョット面白いお話をしましょう。

魚の好きな塩分濃度の話

海水魚の血液の塩分濃度はなんと、人間と同じ0.9%です。つまり、

「海水魚にとって0.9%の海水が理想?」

と思われますが、実際の海水の塩分濃度は3.4%程度です。

これに適応して、ボクらのエラは、酸素を水中から取り込むだけでなく、余分な塩分を排出できるように進化してきたんだよ~!

とはいえ、いくらでも濃い塩分濃度で良いわけではありません。

飼育水の塩分濃度が高過ぎる場合

・ エラからの塩分排出で体力が余計に消耗する
・ 脱水症状になる
・ 海水の溶存酸素量が少なくなるので酸欠のリスクが増える

飼育水の塩分濃度が低過ぎる場合

・ 海水魚の体がぶよぶよになってしまう

といった事情により、濃くても薄くてもストレスとなってしまうので、適正な濃度を維持するのが必要不可欠です。

そして、飲むことによる水分補給と浸透圧による水分損失のバランスが取れているのが、比重で1.023、濃度で3.4%という数字です。

でも、ボクらの棲んでる海域によっては多少違うからね!

ところが、どんなにキチンと水槽のフタを締めていたとしても、必ずどこかにある隙間から水分は蒸発してしまい、水槽内の飼育水はドンドン濃くなってしまいます。

で、管理する目安ですが、

・ 海水魚:1.018~1.023
・ サンゴ(イソギンチャク):1.023~1.025

の範囲で管理すれば問題ないです。

慣れればそれほど面倒な作業ではないので、時々屈折式の比重計で正確な比重を確認してあげましょう。

なお、比重計についてはこちらの記事で詳しく書かれていますので、こちらをご覧ください。

→ 海水魚飼育を始めるなら、これだけは揃よう

比重が高い場合 → 足し水

純水で『足し水』してあげましょう。

決して、水道水を使ってはいけないです。

比重が低い場合 → 人工海水の素を足す

水分が蒸発していくので、通常は薄くなることはあり得ません。

薄い場合は人工海水の素を少し足してあげれば良いのですが、むしろ普通は濃くなるはずのものが薄くなる事に、何か重大な問題が隠れている可能性があります。

例えば、最初に作った飼育水の比重が間違っていた可能性もあります。

「どういうわけか、魚が膨らんでるように見えるんだよね~」

なんて事でしたら、まず間違いなく比重が軽いので、出来ればいくつかの比重計で測ってみて、結果を比較することをお勧めします。

pH(水素イオン濃度)と KH(炭酸塩硬度:アルカリ度)

RedSea マリンケア マルチテストキット次に重要なのが pH と KH ですので、Red Sea 社の出している『マリンケア マルチテストキット』で正確に測ってみましょう。

このテストキットについては、こちらの記事で詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。

→ 海水魚飼育を始めるなら、これだけは揃よう

なお、pH と KH は、飼育していて上がる事はまずありません。

というのも、pH と KH は、

・ 水中に含まれる CO2(二酸化炭素)が増える
・ 海水の比重(塩分濃度)が狙った濃度になっていない
・ 硝酸塩などの有機物由来の汚れ

などの理由によって、下がってしまう傾向にあるからです。

測定する前によく換気をする

Window上記のように、これら pH と KH の値は CO2(二酸化炭素)の量とも密接な関係があるので、まずは pH と KH をテスターで測る前に、水槽を置いてあるお部屋の換気を充分にして、お部屋の二酸化炭素濃度を下げてあげましょう。

pH と KH が低い場合 → 換水

単純で芸が無いですが、この場合も『換水』してあげましょう。

特に、底砂の中や濾過フィルターに溜まったものが pH や KH を下げる原因になっている事が多いので、その点に留意して換水してください。

なお、pH については詳しく書かれた記事がありますので、

「何か添加剤を入れてもダメなの?」

といった疑問のある方はこちらをご覧ください。

→ 【海水魚飼育】天然の海水を再現?キーとなる水槽の水質検査項目はこれだ!

なお、換水以外に方法が無いわけではありませんが、テストキットで測った数値とにらめっこしながら添加剤を使うことになり、ドツボにハマる事にもなりかねません。

例えていうなら、料理の最中、

「味がチョットだけ足らないような?」

と思って、少し塩を足したら今度はしょっぱいだけになってしまい、今度は味の深みを増すために出汁の素を入れたら、出汁の素の味だけが目立っちゃって、醤油を入れてみたら。。。なんて失敗をした事のある方、いらっしゃらないでしょうか?(笑)

pH と KH が上がった事を確認するまで換水する

換水が終わったら、もう一度 pH と KH を確認しましょう。

意外かもしれませんが、換水してもそれほど pH と KH は上がって来ないと思います。

その場合、例えば翌日とか、あまり時間を置かずにまた換水しましょう。

pH と KH が上がったのを確認するまで、溜まった汚物を重点的に取り除きながら換水します。

pH と KH が下がる原因を突き止め、改善する

KH は、硝酸塩などの有機物由来の汚れが飼育水に溶けると、それを消費してくれる、いわば『バッファー』の役割を果たしてくれます。ですが、それ自体も減っていくので、KH が下がっていってしまいます。

KH の切れ目が縁の切れ目?

でも、KH がある間はそのおかげで pH は上がらないのですが、問題は KH が無くなった時です。

バッファーとなるものが無くなったので、pH はいきなり下がり始めます。

KH は保険!

ですから、pH を高く保つのはもちろん大事ですが、保険としての KH も高く保っていないと、ある日突然、「pH が下がっていた!」となってしまってもおかしくありません。

飼育法に問題はないか?

水槽システム全体を見渡し、

・ 水槽の水量に比べて生体の数が多過ぎないか?
・ エサを与え過ぎていないか?
・ 底砂にゴミなどの汚物が溜まってないか?
・ 濾過装置のキャパシティーは充分か?

などを見直して、少しでも改善出来る所があれば改善しましょう。

どうしても換水以外の方法を試したい場合

sera 社から出ている『KH/pH プラス』か、Tetra 社が出している『PH/KH プラス』を添加するという選択肢があります。

ですが、まずは pH が下がる原因が何なのかを突き止めて、それを改善する事をお忘れなく!

有機物由来の汚れ:窒素化合物

海水魚やサンゴを飼育していると、以下に挙げるような窒素(N)化合物が増減します。

・ NH3/NH4(アンモニア/アンモニウム)
・ HNO3(硝酸塩)
・ HNO2(亜硝酸)

これらの物質も優秀なテストキット『Red Sea マリンケア マルチテストキット』で定期的に測定して管理しましょう。このテストキットについてはこちらの記事で詳しく書かれていますので、こちらをご覧ください。

→ 海水魚飼育を始めるなら、これだけは揃よう

NH3/NH4(アンモニア/アンモニウム)が検出された場合 → 換水

これらの成分が飼育水に入っていると、それだけで生体の生命が危機に瀕しているという事です。

まず最初に言える事は、まだ硝化バクテリアが充分に増えていない事が考えられます。

そして緊急避難的な対応法としてまず、換水をしてあげましょう。

猛毒のアンモニアが多いという事は既に、バクテリアが増えるまで待っていられる余裕のある状態ではないからです。

換水した後は、硝化バクテリアを投入する必要がありますが、ここで注意しないといけないのは、

「バクテリアを大量に入れすぎない」

事です。

バクテリアは、アンモニアから亜硝酸や硝酸塩に変える時に、大量の酸素を消費するので、あっという間に酸欠状態となり、水槽内が全滅してしまいます。

とりあえず、アンモニアが増えてきてはいるけど、まだ生体が頑張って生きているギリギリの状態だったとしたら、この酸欠で一気にとどめを刺してしまいます。

確かに、アンモニアが多いのはいけない事ですが、

何事も『急』になる事は避けてネ!

そういう意味では、換水も一気にやるのではなく、全水量のたとえば4分の1ずつ、アンモニアがゼロになるまで毎日換え続けると良いです。

生体もアンモニアの毒性で息も絶え絶えな状態かもしれませんが、pH ショックの原因にもなりますし、今の水質になったのも突然でなく時間が掛かっているハズなので、適切な水質に戻すのも時間を掛けてユックリとしてあげてください。

また、次のような要因も考えられるので、飼育方法自体を見直す必要があるかもしれません。

・ 水槽内の生体の数が多すぎる
・ 水が淀む場所がある
・ 生体の数が多すぎる
・ エサを与えすぎている
・ 濾過システムが容量不足

HNO2(亜硝酸)が多い場合 → 換水

水槽を立ち上げてから2~3週間ごろの時期ではよくある状況ですが、「亜硝酸を硝酸塩に変える硝化バクテリアが居るけど、まだ不充分な状態」です。なので、本来はまだ生体を受け入れられない、準備の出来ていない段階で生体を導入してしまったという事になります。

この硝化バクテリアは、飼育水の中にも居ますが、多くは底砂やライブロック、濾過装置のフィルターなどに棲み着いてますので、飼育水中のバクテリアを捨ててしまう心配はせず、毒性の高い亜硝酸の多い水を捨てた方が良いです。

ですから、亜硝酸が検出されなくなるまで毎日換水しながら、ライブロックや底砂に棲むバクテリアが増えてくるのを待つしかありません。

なお、いままで検出されなかった亜硝酸が突然検出されたとしたら、エサを生餌や冷凍餌など水質を汚しやすいものを与えたり、多くあげすぎたり、水槽内のどこかで生体が死んでしまっている可能性があります。

HNO3(硝酸塩)が多い場合 → 換水+添加剤

水槽を立ち上げてから3週間以上経ち、濾過システムとしては「いちおう」完成したころによくある状況ですが、硝酸塩を完全無害な窒素に還元する、いわゆる『脱窒システム』が出来上がっていません。

このシステムは完璧に構築するのが難しく、誰もが苦労している所です。

手っ取り早く換水してしまえば、硝酸塩は薄まりますので、それでおしまいです。

ですが、いくつかある方法の中で、比較的簡単な方法をご紹介します。

硝酸塩・リン酸塩除去剤 → NO3:PO4-X

NO3:PO4-XRed Sea 社が出している、『NO3:PO4-X』という製品を使います。

この商品は、硝酸塩・リン酸塩を処理してくれるバクテリアのエサとなる炭素が主成分です。

フィルター式濾過装置を設置した水槽の場合、水槽内のエサの食べ残しや魚のフンなどが分解され、まず最初にアンモニアとなり、それが分解されると亜硝酸、さらに分解されて硝酸塩となり、通常は水槽内に蓄積されていきます。

これを『還元』つまり酸素を奪う事によってバクテリアが呼吸した結果、硝酸塩が窒素に変わります。その活動のための餌が、この『NO3:PO4-X』です。

なお、いままで検出されなかった亜硝酸が突然検出されたとしたら、エサを生餌や冷凍餌など水質を汚しやすいものを与えたり、多くあげすぎたり、水槽内のどこかで生体が死んでしまっている可能性があります。

Ca(カルシウム)イオンと Mg(マグネシウム)イオン

この測定はコストがかかります。

カルシウムイオンとマグネシウムイオンを別々に測るとなると、¥108になってしまいます。

ですが、カルシウムイオン=1に対してマグネシウムイオン=3という比率は守りたい所ですので、毎週とは言いませんが、定期的に測って水槽の『クセ』を把握しておいた方が良いです。

水槽のクセを把握する

飼っているのが魚主体なのか、サンゴ主体なのか、それともミックスなのか、によっても、カルシウムイオンとマグネシウムイオンのバランスの変化が変わってきます。

ですので、ご自身の水槽が1週間でどの程度、カルシウムイオンとマグネシウムイオンがそれぞれ減っていくのか、水槽ごとにある特徴を知っておくことは必要不可欠なのです。

カルシウムイオンが不足してる場合 → 添加剤の滴下

RedSea リーフファンデーション A

カルシウムイオンの目標値は、400~450mg/L です。

そして、不足している場合は Red Sea 社の『リーフファンデーション A』を添加します。

ただし、ものすごく「濃い」ので、水槽に直接入れるのは危ないです。

バケツに飼育水を入れ、ポタポタと滴下して薄めてから水槽に入れる事をおすすめします。

マグネシウムが不足してる場合 → 添加剤の滴下

RedSea リーフファンデーション C

マグネシウムイオンの目標値は、カルシウムイオンの3倍ですから、1200~1350mg/L です。

不足している場合は、Red Sea 社の『リーフファンデーション C』を添加しましょう。

ただし、これもものすごく「濃い」ので、水槽に直接入れるのは危ないです。

バケツに飼育水を入れ、ポタポタと滴下して薄めてから水槽に入れる事をおすすめします。

PO4(リン酸塩)と SiO3(ケイ酸塩)→ 換水+添加剤

自然界ではどちらも通常、1.0mg/kg 未満ですが、水槽内だと10mg/kg 以上になったりする場合もあり、そのまま放置していると藻類が発生しやすくなり、またバクテリアに関係する病気の発生のリスクも高まってしまうので、

・ PO4:0~0.05mg/L
・ SiO3:~1.0mg/L

の範囲に入る様に管理すると良いです。

PO4 対策

やはり換水に敵う対応法はありません。

が、ただ換水しただけでは、いずれまた PO4 が増えてきてしまいます。

多くなる原因として、

・ 足し水に水道水など、PO4 が溶けている水を使っている(RO/DI 浄水器のフィルターが寿命の可能性もある)
・ 特に魚などの生体を多く飼っている
・ リン(P)の多く含まれているエサを与えている

などが挙げられます。

これらを見直してそれ以上改善出来ない場合は、次のような対策をおすすめします。

長さ9cm ほどの鉄釘を1本、流れのある場所に置き、次の週もまた1本追加、そのまた次の週にも1本。。。という形で、最終的に、20リットルにつき9cm くらいの鉄釘が1本くらいの割合になるまで増やしていきます。

ただし、プロテインスキマーを装備してないとダメですが。。。

SiO3 対策

これもやはり換水に敵う対応法はありません。

が、ただ換水しただけでは、いずれまた SiO3 が増えてきてしまいます。

多くなる原因としては、足し水に水道水など、SiO3 が溶けている水を使っている(RO/DI 浄水器のフィルターが寿命の可能性もある)ぐらいしか思いつきませんが。

そして問題が見つからないようでしたら、カミハタ社の出している『シリケイトリムーバー』が500cc 入りで1,500円弱とお安く、おすすめです。

テストキットあれこれ

各社から水質検査用のテストキットが出ていますが、性能的に「?」なものもありますし、性能的に素晴らしくてもコスパが高すぎるものもあります。

そこで、必要な検査項目をカバーするのに最も効率の良いテストキット選びをご紹介します。

・ 測定データの信用出来るテストキットはどれ?
・ 検査項目を1回あたりいくらで測定できるか?

といった切り口で比較したのが下の表です。

測定項目
(目標値)
Red Sea
マリンケア マルチテストキット
Red Sea
ファンデーションプロ マルチテストキット
sera
PO4 テスト
sera
SiO3 テスト
NH3/NH4
(0.0mg/L)
NO3
(0 ~ 20mg/L)
NO2
(0.0mg/L)
pH
(8.0 ~ 8.5)
KH
(8 ~ 12odH)
Ca
(400 ~ 450mg/L)
Mg
(1200 ~ 1350mg/L)
PO4
(0 ~ 0.05mg/L)
SiO3
(~ 1.0mg/L)
値段 ¥7,200 ¥8,100 ¥2,400 ¥3,000
測定回数 100 75 60 60
測定1回あたりのコスト ¥72 ¥108 ¥40 ¥50
備考 コスパがいい。
ファンデーションプロ マルチテストキットと組み合わせると、殆どの項目を測る事が出来る。(PO4 と SiO3 だけはカバー出来ない)
コスパが良くない。
マリンケア マルチテストキットと組み合わせると、殆どの項目を測る事が出来る。(PO4 と SiO3 だけはカバー出来ない)
試薬①を6滴
試薬②を6滴
計量スプーンで試薬③を1杯加える。
試薬①を6滴
試薬②を6滴
試薬③を6滴
を滴下する。

※ 価格については、あくまで目安です。

まとめ

海水魚の飼育は、化学と生物学を駆使した小難しい趣味ですが、まず自然の海水をどう再現するか、そしてそれをどうやって維持するかが、生体の健康に直結します。

そのうえで、以下の事に留意していけば大丈夫です。

1)生体の適水温はだいたい25℃ですが、棲んでいた海域によって違いがある。
※ 購入するショップに確認して、適水温を正しく設定しましょう。
※ 適水温の管理は、ヒーターだけでなく、クーラーも必要。

2)生体にとって適正の比重は、魚と無脊椎動物で多少の違いがある。
※ 海水魚:1.018~1.023
※ 無脊椎動物:1.023~1.025

3)pH と KH は密接な関係があり、どちらも換水によって適正化するのが望ましい。
※ 測定前に、よく換気して二酸化炭素濃度を減らす。

4)有機物由来の汚れは、硝化バクテリアによって最終的に硝酸塩(NO3)になる。
※ 硝酸塩も完全に無毒とは言えず、出来る限り減らすようにする。

5)何事も換水すれば解決されるが、その原因を改善しないと、すぐに元通り問題が出てくる。
※ 水槽内の生体の数が多すぎないか?
※ 水が淀む場所はないか?
※ 生体の数が多すぎないか?
※ エサを与えすぎていないか?
※ 濾過システムが容量不足ではないか?

6)硝酸塩(NO3)はそのままだと溜まっていくので、還元して窒素にする。
※ 硝酸塩を処理してくれるバクテリアのエサとなる添加剤の滴下。

7)カルシウムイオンとマグネシウムイオンの理想的な比率は、1:3。
※ 少ない場合は添加剤の滴下で調整する。

8)リン酸塩が溜まると、藻類が発生しやすくなったり、病気が発生するリスクが高まる。
※ 20リットルにつき9cm くらいの鉄釘が1本くらいの割合になるまで、毎週1本づつ増やしていく。

以上、『水質の管理におすすめの検査キットと改善法』について述べさせていただきました。

最後まで読んでくださりありがとうございます。